新訳源氏物語 与謝野晶子初版本

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金尾文淵堂は当時凝った豪華本を出すことで有名な出版社であり、この新訳源氏物語も大変凝った造りになっている。 この一度目の翻訳は当時の社会に大きな反響を呼び、様々な形で繰り返し刊行された。 与謝野晶子訳以前にも「源氏物語の現代語訳」がなかったわけではなく、江戸時代などにはいくつかの源氏物語の俗語訳が見られたものの、これらの俗語訳は、その背景となった近代以前の源氏物語の解釈に問題が多かったことや江戸時代の「俗語」は日本語の変化に伴って明治時代以後の一般の日本人はわかりにくいものとなってしまったこと等から、この与謝野晶子訳が出来て以後は通常この与謝野晶子訳が「源氏物語の最初の現代語訳」であるとされるようになった。 金尾文淵堂は営業不振から1926年(大正15年)に本書の版権を手放すこととなり、その結果本書はさまざまな出版社から出版されることとなった。 (上、中、下一)判型 菊判装丁・挿画 中沢弘光発行所 金尾文淵堂発売所 勉強堂書店発行 1912年(明治45年)2月から1913年(大正2年)11月 残念ながら下の二巻を紛失してありません。 その代わり、あまり知られていませんが最終巻発行の3年後に発行された 新訳紫式部日記 新訳和泉式部日記 付録紫式部考 をおつけいたます。 当時としては最高の装丁をしたのではないかと思うぐらい、素晴らしいものです。絵にも丁寧にフィルムが挟んであり、凝った物です。 古代史学者の方が所有していたものを譲っていただきました。数ヶ所、赤えんぴつで書かれています。 宝物にしていましたが、欲しい方がいらしたら、お譲り致します。 下の二が揃っていたら、20万円の価値があると古書店で言われました。

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