オーディオ研究の大先達「安斉勝太郎」さんの主催したオーディオ・ラボ「ZAIKA」が、数ある真空管の内、WE-300Bに性能が最も近いものを選び、エージングの後販売したのが、「ZAIKA 5300」真空管でした。新規に製作した真空管ではないのですが、幾つか異なる5300があるようですが、どれでもWE-300Bに差し替えて使用することができます。今回出品した「ZAIKA 5300」は、ヒーター6V仕様の2A3、つまり 6A3から選ばれたようで、WE-300Bに比べればやや小型で、シングルでの8W出力は能です。当時ZAIKAでは、安斉先生自ら設計されたWE-91B型パワーアンプキットを販売していたので、このモノラルアンプ二台を購入・製作して、真空管オーディオを楽しんでいました。使用していた真空管は、ZAIKA 5300+WE-310A+5U4Gでした。数W出力のこのパワーアンプシステムでも、数畳程度の狭い我が家の書斎では、大音響に近い音量を供給できました。 真空管試験機を持ち合わせていないので、詳しい仕様はわかりません。上述のZAIKAアンプは、その後ほどなくして5300→300B、5U4G→274B(WEオリジナル管は希少であり、WE-300Bより高価。やむなく日本管を利用)と、全てST管に差し替えてしまいました。このため、ZAIKA 5300ペアーは、使われないまま40年近くも経ってしまいました。 安価な東欧管、近くは日本管の輸入で、300Bが大量に国内の出回るようになり、300Bアンプも作り易くなってきました。一風変わった 300B アンプを作ってみてください。 真空管はZAIKAより提供された白箱に入っています。ヒーター未点火、割れ等の初期不良には対応いたしますが、音質など個人差に関わる返品要求には、対応できません。 画像2、画像4に写っているWE-300Bは、ZAIKA 5300との形状の比較のために入れられたもので、出品物ではありません。