軽快で明るく切れのある音質が特長の、ヤマハ製アルミニウムシェルのスネアドラムです。

アルミシェルと言えばLudwigのアクロライトが有名ですが、アクロライトのシェル厚が1.6mmなのに対してSD3455のシェル厚は2.0mmです。

この0.4mmの差は、剛性の確保・向上はもちろん、アルミ特有の軽快な音と鳴りを損なわない厚みで、ヘッドの選択とチューニングによってアクロライトの様な軽快な音作りが可能です。

2mm厚のシェルは軽快だけではなく、軽すぎないまとまった音作りも可能で、逆にアクロライト（5インチ高）に厚いヘッドを組み合わせてミドルピッチにチューニングしても、私はSD3455の様な音は作れませんでした。

さらに厚いアルミ3mm厚シェルのパール・ウルトラキャストになると、「軽快さ」はかなり小さくなり、アタック音が強くなります。

シェル厚2.0mmのSD3455は、ヘッドの選択とチューニングによって、広範囲の音作りが可能なオールマイティーなスネアだと思います。

多くのヤマハ・スネアに採用されている5.5インチ高というサイズも、音や細身のスタイルに影響していると思います。

スネアワイヤーの張り調整のノブは樹脂製です。
これは好き嫌いが出る部分ですが、手汗の多い私は錆の心配が無い樹脂製は気苦労が少なくなるので良かったです。

現在のヤマハドラムはほとんどが海外生産ですが、このSD3455は日本製です。