デヴィッド・スーシェがエルキュール・ポワロを演じたTVシリーズ AGATHA CHRISTIE"S POIROT のオリジナル・サウンドトラック盤。美品。　英国でシリーズ13（最終シリーズ）が放映された2013年に発売。クリストファー・ガニング作曲のメインテーマ “The Belgia Detective” のほか、同氏が劇伴も担当したシリーズ1〜9（1989〜2004年）のエピソードから14曲を収録。うち11曲は、90年代に発売された最初のサントラ盤と共通しています。「プリマス行き急行列車」と「雲をつかむ死」を外した代わりに、「五匹の子豚」「ナイルに死す」の曲を追加。旧盤のトータルタイム約60分に対し、こちらは約70分。　シリーズ4の長編「雲をつかむ死」が制作された92年当時、主演のスーシェは40代半ばでした（ヘイスティングス大尉役のヒュー・フレイザーより、実は一つ年下なのだと知って驚いた方も多いのでは）。旧盤のジャケットで飛行機を背に佇むポワロ氏はまだ若々しさを残していましたが、本盤を飾るスチルは後期シリーズの、老境に差しかかり憂いを帯びた横顔。自慢の口ひげは、かつてのように両端が巻き上がってはおらず、もう一つのトレードマークである花束型のブローチは、夜会服の襟で控えめに光っています。2000年を過ぎてからのシリーズは次第にダークな色合いを濃くしていった感がありますが、ガニングの音楽は、アール・デコに彩られた英国ミステリードラマの洒脱さをサポートしていました。　同年に出たもう一枚のサントラ盤（スティーブン・マッキオンとクリスチアン・ヘンソンによる、シリーズ10〜12の音楽集）とともに、2021年10月現在、Amazoでは取り扱いがありません。日本クラウンから97年に発売された「名探偵エルキュール・ポアロ　オリジナル・TVサウンドトラック」は、Amazoの価格がおよそ40,000円。その６割の価格で出品します。